日本シーサート協議会の加盟チーム数は 2016年6月1日に 150 チームになりました。各シーサートの機能が異なることもあり、外部の組織から脆弱性情報やインシデント通知等を受けた場合の対応が異なることが予想されます。また多くのシーサートが連携して迅速に問題解決を図るためには、地区内での連携や地区間での交流を通して相互理解を深めていく必要があります。
そこで、日本シーサート協議会では、国内のシーサートコミュニティが、いざというときに協力して活動できるよう地区毎で顔の見える活動の場を整備する 『地区活動タスクフォース』 を推進しています。6 月 27 日、名古屋で 「中部地区情報セキュリティセミナー」 と称してワークショップを開催致しました。
本ワークショップでは、地区でのシーサート活動および地区間での交流の充実を図るため、「シーサート」 「日本シーサート協議会」 「既存シーサートの活動事例紹介」 について情報交換を実施しました。また、開催にあたっては、中部経済産業局、ISACA (Information Systems Audit and Control Association) 名古屋支部にご協力を頂きました。
今後も、地区毎で顔の見える活動の場の整備を通して、地区でのシーサート活動の充実を図っていきます。
参加者の声 (谷口さん @ NTT西日本)
最近多くの企業で CSIRT を立ち上げたという話を聞くようになりましたが、今回 「シーサートワークショップ in 名古屋」 に参加させていただき、実は CSIRT 要員の多くは技術的知識や組織間調整の進め方に悩みや不安を感じているということがよくわかりました。同時に、これらの悩みや不安の多くは、NCA に加盟し積極的に WG 活動に参加することで解決のヒントがつかめるだろうとも感じました。中部地区ではまだまだ NCA 加盟企業が少ないですが、今回のワークショップを契機に加盟企業が増え地域活動が盛り上がっていくことを期待しています。
地区関連組織の声 (大喜さん @ ISACA名古屋支部)
名古屋でのワークショップ開催おめでとうございます。東京と比較すると地方ではどうしても情報が集まりづらく、会員からも中部地区での情報交換の場がほしいという要望を多く頂いています。今後もぜひ継続して頂き、活発な情報交換が行える場ができることを期待しております。
地区活動タスクフォースメンバの声 (中島さん @ TMC-SIRT)
無事に名古屋での 1 回目のワークショップを終えることができました。ムチャブリにお応えいただいた方、宮城、東京、静岡、大阪と遠方からご参加いただいた方、本当にありがとうございました。今回は中部地区の三組織を通じて告知したため、幅広い出席者をお迎えすることができました。また名古屋商工会議所や名古屋工業大学の渡辺先生とも交流ができましたので今後はさらに活動の幅を広げていきたいと思います。 |
〈地区活動タスクフォース中部地区メンバ〉
・中島一樹 @ TMC-SIRT (とりまとめ)
・原子拓 @ YMC-CSIRT