日本シーサート協議会では、国内のシーサートコミュニティの醸成、コミュニティ活動の推進のため、協議会全体での場だけではなく、地区毎で顔の見える活動の場の整備を地区活動委員会で推進しています。昨今は、新型コロナウイルスの日本国内拡大による感染リスク低減のため、オンラインを主体とし各地区での活動を行っております。
そのような中、2021年4月19日に「シーサートワークショップ in 北陸 ~北陸に広げようコミュニティ活動の輪~」をオンラインで開催しました。北陸地方で初となる本企画では、北陸地方に活動拠点を置くシーサートから組織活動の紹介をいただいたほか、お悩み相談室(仮)もフィールドを飛び出し、出張編としてコーナーを設けました。また、オンラインでも北陸を感じることができるよう随所に工夫を凝らした内容となりました。参加者の皆さまには楽しんでいただけたのではないでしょうか。
今後も、各地区及びオンラインで顔の見える場の整備を通して、シーサート活動の充実を図っていきます。
参加者の声(上田 貴志 @ HT-CSIRT)
シーサートワークショップin北陸に参加させていただき、ありがとうございました。北陸での初開催ということで私は地元CSIRTとして発表する機会をいただきました。発表を控え、緊張の中での参加となりましたが、運営スタッフの皆さまからの温かい支援のおかげで無事発表を終えることができたこと、誠に感謝しております。
また、当日はWG紹介やお悩み相談会などのコンテンツによってコミュニティの重要性をより一層認識することができ、悩みを相談できる仲間がいるというのは、本当に心強いものであるなと実感いたしました。
今後はNCAのコミュニティの輪が更に大きく有益なものとなるように、微力ながら尽力できればと思います。
参加者の声(青木 一郎 @ DMM.CSIRT)
北陸初開催のワークショップはオンライン形式で、法制度研究WG、CSIRT人材WG、北陸地域の組織の活動内容を聞くことができ、WGの取り組みについての理解が深まり、CSIRTの形も100社100様だと改めて感じました。
「お悩み相談室(仮)北陸出張編」では、CSIRTなどのセキュリティ担当者としてのよくある悩みを紹介いただき、数人のチームに分かれてお悩みを更に掘り下げてディスカッションを行いました。「どの程度マニュアル化すべきか」というテーマのディスカッションでは、マニュアルありきとすると統制はとれるものの、運用や保守のコストがかかるいう意見や、マニュアルではなくチェックリスト用意することで要所を押さえて、点検にも使えるという気付きを得たことや、初動対応マニュアルといった必須な部分を手厚くしているなどの意見を聞けたのが良かったです。
現地開催のワークショップでは北陸という地理的な条件もありなかなか足を運べなかったり、運んでいただけなかったりする中、オンライン形式を利用することで逆にその距離を縮めることができ、地区活動委員のみなさまの工夫・協力を得て、北陸アンケートやバーチャル背景を駆使し北陸感が出て良いオンラインワークショップの形となったと感じましたし、CSIRTの連携を深められたと感じます。
参加者の声(村木 俊 @ YKK-CSIRT)
コロナ禍かつオンラインながらNCAイベントを北陸初開催された事を嬉しく思います。 地方企業ならではの悩みの共有や、全国から経験豊富な講師陣のお話を伺えた事など有意義な時間となりました。
オンラインイベントの難点として双方向のやり取りが難しい事が挙げられますが、Mentimeterや事前アンケートなど参加者からの意見を取り上げる仕組みも考えられていてコロナ禍でのコミュニケーション術として参考になりました。北陸の良いところを多数プッシュして頂いたことから、オンサイト開催の際はぜひ一緒に堪能したいですね。
〈運 営〉
・羽伐 浩二 @ QTnet CSIRT(取りまとめ)
・渡辺 文恵 @ DeNA CERT
・倉持 愼一郎 @ FSAS-CSIRT
・杉浦 芳樹 @ NTT-CERT
・羽場 満 @ Canon-CSRIT
・永野 憲次郎 @ CHUDEN-CSIRT
・月岡 誠治 @ ZOZO CSIRT
・粕淵 卓 @ NTT-WEST CIRT
・小原 彩 @ SBT-CSIRT
・山賀 正人 @ 専門委員
・山本 健太郎 @ 事務局(JPCERT/CC)
・杉井 健太郎 @ TMC-SIRT
・鈴木 修栄 @ I-CSIRT
・三宅 康夫 @ LACERT
<協 力>
・北村 達也 @ SBT-CSIRT
・ももい やすなり @ IIJ-SECT
・原子 拓 @ LACERT